新規事業innovation

新規事業

新規事業の成功率はどれくらい? 失敗理由や成功率を高めるための方法について解説

新規事業の立ち上げを考えている方の中には、新規事業の成功率がどれくらいなのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。

そのような方へ向けて、新規事業の成功率から、失敗する理由、新規事業の成功率を高めるアプローチ方法について解説します。

新規事業の成功率

近年、新規事業の立ち上げは、企業存続のためには欠かせないことになりつつありますが、新規事業の成功率はどのくらいなのでしょうか。

中小企業庁が2017年に実施した調査結果から計算すると、新規事業を展開した企業のうち、成功した企業は全体の29%、失敗した企業は71%であり、成功率は決して高くないことがわかります。

また、新規事業に成功した企業のうち、経常利益率が増加したと回答した企業は51.4%と半数を占めている一方で、失敗した企業の中で経常利益率が増加した企業は30.2%であることから、新規事業に成功するほど、経常利益率も伸びる傾向にあると言えるでしょう。

「こちらもおススメ!:海外ガイド『地球の歩き方』消滅の危機、救世主は学研グループ/事業を継いだ元バックパッカー社長の思いとは」

新規事業が失敗する理由

では、新規事業が失敗する要因はどのようなところにあるのでしょうか。

ここからは、新規事業が失敗する主な理由について解説します。

①人材や資金などの準備不足

新規事業が失敗してしまう原因として最も多いのが、人選ミスや資金の準備不足です。

既存事業とは異なる分野で新規事業を進める場合、それまでの経験やノウハウを生かしきれず、新規事業をうまく遂行できないケースも少なくありません。

また、ある程度の予算を確保していても、想定外の支出やトラブルにより、資金が不足する可能性もあります。

新規事業の始動当初は利益もほとんど出ないので、他の調達方法を検討しておかなければ、事業に資金を投入することができなくなり、失敗につながります。

②ノウハウの不足

新規事業開発では、既存事業以上に多くの知識やノウハウが必要とされますが、新規事業に割ける人材に制限がある場合などは、ノウハウを十分に補えていない可能性があります。

また、新規事業に携わる機会は少ないため、事業遂行に必要なノウハウが不足していることも考えられます。

これらのノウハウ不足により、事業の進捗が遅れたり、行き詰まったりするなどのトラブルが発生します。

③参入のタイミング

十分に成果が期待できる事業であっても、参入のタイミングを見誤ると失敗する恐れがあります。

新規事業参入に最も適しているのは、既存事業が軌道に乗り、成長しているタイミングです。

しかし、自社の事業状況ばかりに注目していると、競合に先を越されることもあるので、参入のタイミングを逃さないために、新規事業の準備にはあまり時間をかけすぎないことも重要です。

新規事業の成功率を上げるアプローチ方法

新規事業の成功率を上げるためのアプローチ方法について解説します。

失敗の原因となり得そうな問題により、アプローチ方法も随時変えていく必要がありますが、以下の3つは新規事業を進めるうえで、意識するべき重要なポイントとなっているので押さえておくようにしましょう。

①新規事業のビジョンを明確にする

ビジョンが不透明なままでは経営方針が安定せず、社内のモチベーションにも影響が出るので、新規事業を展開するうえでの目的を明確にし、役員から従業員まで、社内全体で共有するようにしましょう。

また、最終的な目標だけでは計画の方向性が曖昧であり、中断する原因になりかねません。

目的を達成するためには、短期目標を複数設定し、実行に移すようにすると、途中で計画の修正が必要になった場合にも、速やかに対応できるのでおすすめです。

②社員のモチベーションを維持する

新規事業は不確定要素が多く、社員の不安を煽ってしまうこともあります。

しかし、新規事業を成功させるためには、社員の協力が必要不可欠であり、困難やトラブルを乗り越えていけるだけの強い結束力を築いていかなければなりません。

そのため、社員の声を聞く仕組みづくりや評価制度の導入、社内イベントなど、社員のモチベーション維持を意識した取り組みを行うと良いでしょう。

③自社の強みを活かす

新規事業をきっかけに、今まで参入したことのない分野に進出するという場合でも、既存事業で培った自社の強みを生かせる可能性は十分にあります。

マーケティング手法や生産ライン、顧客の分析データなど、新規事業にも応用できそうなリソースがないか探してみましょう。

これを機に自社について分析しなおすことで、新たな強みを発見できるかもしれません。

「こちらもおススメ!:IT企業取締役から、泥臭くて大嫌いな家業へ/大正創業の町工場で、理想のシャンプーを求めて ~木村石鹸インタビュー 前編」

まとめ

本記事では、新規事業の失敗理由や成功率を上げるための方法を解説しました。

新規事業にトラブルやリスクはつきものですが、前もって対策を講じておけば、回避することは可能です。

失敗理由として多い事例や成功するためのポイントを踏まえてしっかり準備を行い、新規事業を成功させましょう。

過去記事では、新規事業の狙い目や成功事例を紹介しているので、ぜひご参照ください。
「新規事業の狙い目はどうやって探す?見つけ方と成功事例を解説」はこちら

FacebookTwitterLine

\ この記事をシェアしよう /

この記事を読んだ方は
こちらの記事も読んでいます

経営戦略

「福岡ナンバーワン納税者になって社会貢献」日本に明太子を生んだ企業/「味は守るな」5代目社長の思い~ふくや【前編】

経営戦略

「おぼっちゃんと呼ばれるのは屈辱」2代目社長の苦悩 弱さをさらけ出し、成功コラボへ〜2代目お坊ちゃん社長の会【前編】

経営戦略

【The Succession】第6回_セガサミーホールディングス株式会社

記事一覧に戻る

賢者の選択サクセッション 事業創継

賢者の選択サクセッションは、ビジネスを創り継ぐ「事業」という新しいコンセプトを提唱し、社会課題である事業承継問題に真摯に向き合うことで、様々な事業承継のケースを発信しています。

フォローして
最新記事をチェック